坐骨神経痛、最初に行ったのはまさかの内科だった

内科クリニックで自費診療の筋膜注射を受ける中年アジア人男性のイラスト

前回の記事で、坐骨神経痛の症状が軽かったせいで2か月も様子見してしまった後悔を書いた。実はその様子見の期間中に、こっそり試していた治療がある。今回はその話を記録しておく。

結論から言うと、わたしが坐骨神経痛で最初に足を運んだのは、整形外科ではなく内科だった。しかも保険適用外の自費診療で。なぜそんな遠回りをしたのか、正直に書いていく。

この記事で書くこと

弟の勧めで受けた筋膜注射という自費診療の話。内科のクリニックで受けたこと、当時7000円ほど払ったこと、そして翌日には症状がほぼ元通りになってしまった、あまり報われなかった結果までを正直にまとめる。

弟がすすめてきた「筋膜注射」

坐骨神経痛らしき症状が出はじめたころ、真っ先に思い出したのが弟のことだった。弟も以前ひどい坐骨神経痛に悩まされていたのだが、筋膜注射というものを受けたら一発で治ったと、事あるごとに話していたのだ。

筋膜とは、筋肉の表面を包んでいる薄い膜のこと。全身の筋肉ひとつひとつを覆いながら、体中に網目のようにつながっている組織だと言われている。この筋膜がどこかで癒着したり硬くなったりすると、動きの制限や痛み・つっぱり感につながることがあるらしい。

筋膜注射は、その硬くなった筋膜に生理食塩水などを注入してはがし、癒着をゆるめることを狙った処置とされている。エコー(超音波)で癒着している場所を確認しながら打つのが本来のやり方、というのを後から知った。

弟があまりに絶賛するので、「自分もそれで治るかもしれない」と本気で期待した。ちょうどそのころのわたしは、ハムストリングがピーンと張るような感覚にずっと悩まされていて、これはもしかして筋膜が張り付いた結果なんじゃないか、と自分なりに理屈をつけて納得していた。

整形外科ではなく、内科でやっていた

筋膜注射を受けようと思い立ち、まず調べたのが自分の勤務先の近くで受けられるクリニックだった。ところが近隣の整形外科で筋膜注射をやっているところは見当たらなかった。

代わりに見つかったのが、なぜか内科のクリニックだった。整形外科ではなく内科の先生が、自費診療というかたちで筋膜注射をおこなっていたのだ。整形外科でできないなら仕方ない、自費でもいいから試してみようと決めて、予約を入れた。

スマホで整形外科を検索するが筋膜注射をやっている病院が見つからず困る男性のイラスト

費用は7000円ほど。保険が効かない自費診療なので決して安くはなかったが、弟の「一発で治った」という言葉が頭から離れず、それなら試す価値はあるだろうと自分に言い聞かせた。

実際に受けてみて、拍子抜けした

ホームページには、エコーで筋膜の張り付きを調べたうえで注射するという説明が書かれていた。それを読んで、ちゃんと原因の場所を特定してから打ってくれるのだろうと期待していた。

ところが実際の診察は、思っていたのとだいぶ違った。内科の先生ということもあってか、整形外科的な診立てにはあまり詳しくない様子で、「痛い場所はどこですか?」と聞かれ、わたしが答えた場所にそのまま注射をされた。ホームページに書かれていたようなエコーでの確認はなく、事務的に、痛いと言った場所へ淡々と打たれただけだった。

正直な感想

ホームページの説明と、実際に受けた診察の内容が一致しないと感じることもある。自費診療を受ける前には、可能であれば実際にどんな検査・手順で行われるのか、事前に確認しておいたほうがいいかもしれない。

翌日には、もとに戻っていた

筋膜注射を受けた直後は、坐骨神経痛の痛みが少しおさまったような気がした。弟の話が本当だったのかもしれない、と少し期待した。

しかし、その期待は長く続かなかった。翌日にはもとの痛みにすっかり戻ってしまったのだ。弟のときのような「一発で治った」という劇的な効果は、少なくともわたしには起こらなかった。

正直、非常に残念な結果だった。7000円という金額と、内科まで足を運んだ時間を思うと、なおさら肩を落とした記憶がある。

参考

筋膜リリース系の注射は、癒着している筋膜をエコーなどで正確に特定してから行うことが望ましいとされる。効果の感じ方には個人差があり、原因や打つ部位の見立てによって結果が変わる可能性がある。

今振り返って思うこと

弟に効いた治療が、自分にも同じように効くとは限らない——今となっては当たり前のことだが、当時は藁にもすがる気持ちで、その当たり前がなかなか受け入れられなかった。

また、同じ「筋膜注射」という名前でも、どこで・誰が・どう診断したうえで打つかによって、結果はまったく違うのだろうとも思う。エコーで癒着箇所を特定して打つのと、自己申告の痛い場所にそのまま打つのとでは、狙いの精度が違って当然かもしれない。

この経験のあと、わたしは結局そのまま様子見を続け、最終的には整形外科でヘルニアの診断を受けることになる。その顛末は前回の記事に書いたとおりだ。

よくある疑問に、わたしの経験から答えると

Q筋膜注射は坐骨神経痛に効きますか?

A

わたしの場合はほぼ効果を感じられず、翌日には元の痛みに戻りました。ただし人によって(弟のように)効いたという話もあり、効果には個人差があると感じています。最終的な判断は医師に相談してください。

Q内科で筋膜注射を受けるのは大丈夫ですか?

A

わたしが受けた内科では、整形外科的な診立てはあまり詳しくない印象を受けました。可能であれば、専門的にエコー診断まで行っているクリニックを選ぶほうが安心だと思います。

同じように迷っている人へ

今回の体験を、正直にまとめておく。

  • 弟が絶賛していた筋膜注射を、自費7000円で内科で受けてみた
  • ホームページにあった「エコーで筋膜の張り付きを調査」は実際には行われず、痛い場所にそのまま注射された
  • 効果は一時的で、翌日にはもとの痛みに戻ってしまった

もし同じように誰かの体験談を頼りに自費診療を検討しているなら、その治療が「どういう手順で」「誰によって」行われるのかも、あわせて確認してみてほしい。わたしの後悔のひとつは、そこを事前に確かめなかったことだ。

坐骨神経痛の記録を、続けて読む

この後わたしがどう後悔し、整形外科でどんな診断を受けたのか。あわせてどうぞ。

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